Proxmox VM 削除が遅い問題の解決
Proxmox環境でUbuntu VMの削除が20分以上かかるという問題が発生しました。特に terraform apply の実行時間が長くなり、VMのシャットダウンにかなりの時間を要していました。
発生した状況
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terraform applyの実行が20分以上かかる。 - VMのシャットダウンが非常に遅い。
- 最終的に削除が完了するまでに30分を要した。
原因
調査の結果、この問題は terraform plan の段階で発生していることが判明しました。具体的には、QEMUからネットワーク情報を取得する際に403エラーが発生していました。
- QEMUネットワーク情報取得時の403エラー:
- Terraform 経由でのみエラーが発生した。
- CLI から root ユーザーで直接実行した場合は情報が取得できる。
- CLI から terraform ユーザーでは取得できない。
以上より terraform ユーザーになんらかの権限が足りていない可能性がありました。
解決策
Terraformの実行ユーザーにVM.GuestAgent.Audit権限を追加することで、この問題は解消されました。
以下のコマンドを実行して、Terraformロールに権限を追加しました。
pveum role modify Terraform -append -privs "VM.GuestAgent.Audit" この権限を追加したところ、VMの削除にかかる時間が大幅に短縮され、terraform apply の実行も正常に行われるようになりました。